レンズの分解能力が低いと映像は荒いよ

Bellami HD-1 Full HD レンズ交換式デジタルカメラ
対物レンズが小さいと分解能力が低いので映像がアラっぽくなります。ふつうに一眼のレンズで撮影した方がきれいな映像になると思います。正々堂々と戦うならともかく、この手の品物はいつも色物扱いです。スタビライザーの上に載せたらかっこいいけど、いちど使ったらお終い感があります。

Digital Super 8 – Current Projects – hayesurban
8ミリカセットの中に受光部を入れて記録するカメラ。使えると思ったけれど、やはり対物レンズの小ささが気になります。

分解能力は、対物径を大きくすると良くなります。対物20ミリのやすい望遠鏡と、直径200ミリの反射望遠鏡なら当然対物径が大きい反射望遠鏡のほうがよく見えます。よく見える理由は、ひとつひとつの細かい描写ができることで、たとえば遠くの砂を砂として見分けるためには大きなレンズが必要です。

倍率がおなじであれば、対物レンズの直径が大きいほど小さい砂粒のひとつひとつを見分けることが出来ます。小さい対物径で画素数をたとえば1600万画素にしても、レンズの分解能力が低いため高画素数は無駄となるでしょう。レンズを大きくして800万画素程度のカメラで撮影した方が細かい砂粒が砂粒として写ります。

レンズの描画力というのは画素数の過多ではなくレンズの大きさなのです。ただ、レンズが良くても受光部がダメならダメで、レンズとセンサーをバランス良く組み合わせることが必要です。なにも知らない素人を騙すなら2048万画素の高画質!なんて広告を打てば引っかかるでしょう。商売としては正しいけれど、歓心しません。