小津に行くしかない

カメラ機材遊びをしていたら、映画の見方が変わってしまいました。

ずっとお客さんのままで一方的に楽しみたかったのですが、作り手の技が見えてくると映画の見方も変わります。

コレは酷いなあとか、酷そうな映画は観ないようになりました。一方、昔観た映画を見直してみるとすごく良くできていることに気がつきます。撮影した人の意図を理解できると、味わいが深くなります。やっぱりCG全盛のいまの映画はダメで、物語の構造がないのが多くて困ります。シナリオライターに幸あれ。

新作映画を観に行かなくなりました。

観たいのは古典か、おなじみの「ダイハード4」野沢那智版。あの録音は抜き取りだそうです。「ターミネーター」はランスヘンリクセンが千田光男版の日曜洋画版がいいなあ。クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ! 戦国大合戦』はあんな最高な映画なのに、なぜやったのか実写化した劣化してて訳がわかりません。

映画の中の人ってのは、原作をそのままやらないですね。そのままやると原作の手柄になるので改変して自分の手柄にしたくなるんです。映画がよく改変は納得出来ますが、2000年以降、いや、角川映画全盛以前から原作改題は問題の多い課題です。

ガッチャマンも観る前からあれだし。タツノコが版権を持っていて無傷でで残っているのはテッカマンとウラシマンでしょうか。ウラシマンのソフィアがゴーリキで作るならちょっとそれはそれで観てみたいぞ。ガッチャマンのジュンはすこしだけ期待したのに。ウラシマンをやるなら、マグナビートルをちゃんと作らないとだめですね。主役は小栗旬でよろしく。もう邦画で期待できるのは小栗旬しかいないよ。

映画は古典へ。

ウディアレンの映画ってぜんぜん観たことなくて、子供の時CNNデイウォッチを観てたらずっとミアファローとその養子と揉めてる裁判の話ばかり印象に残っています。それでなんだか観る機会を失いました。

黒澤明もあらためて観た方が良いのかもしれませんけど。家の屋根を取った話が有名ですが、関係者が言うには本人は指示していなかったと。なんだかオームの事件に似ています。直接指示はしていないのに取り巻きが気を回してしまった模様。

もう大人なので小津映画とか観るかも。

小津は世代がぜんぜん違うので観てません。ただ、私の好きな映画を作る人たちが時々話題に挙げているので、間接的に想像するより師匠の芸を直接学ぶほうが勉強になるかもしれません。小津みちゃうと移動撮影ってダメだなあと反省するばかりで動画を作る気は失せてしまいますけれど、なんだかいまごろになって小津のすごさがちょっとだけ見えてきました。東京物語の予告編をみただけで圧倒されました。そして大坂四郎が若い。