ドリルハンマーと十一年式

近所の人が雨水の排水設備を直してました。

日立の削岩機 日立工機 http://www.hitachi-koki.co.jp/

削岩機をちょっと触りたかったけれど、どうもその作業に私は最初からカウントされていません。ふるいU字溝を電動ドリルハンマーで破砕して猫車で移動。コンクリートを練って土台を作ります。隙間のないようにU字溝を並べる作業は担当が決まっていて、若輩者の私が入り込む隙間すらありませんでした。どこから持ってきたんだろう業務用のハンマーは安心の日立ブランドでした。

ホームセンターで日立工機のドリルを握るたびに、この会社、昔機関銃を作ってたんだよなあと想像を巡らせます。マキタとかリョービのグリップの面取りにはない兵器感が、日立にだけ残っています。

もともと都内にあった、南部さん由来の兵器工場が「勝田」いまのひたちなか市に移転してきました。その名は日立兵器。そのせいで勝田水戸近辺は空襲と、住宅地と区別しない無差別な艦砲射撃を食らいました。水戸が駅から先丸焼けになるような空襲をくらったのは、日立の工場に通う人が多いという、わりと酷い理由があります。水戸と同様日立と大甕(おおみか)は空襲のためか古い建物をあまり見かけません。茨城県の北の方で目立つ古い建物は共楽館くらいかも。

飴色金魚 / 茨城県 / 日立市 / 日立市武道館(旧日立鉱山共楽館)

日立空襲 – Wikipedia

十一年式と九九式軽機関銃にみる日本兵器史

十一年式軽機関銃 – Wikipedia
日本の古式は全然興味がなくて、資料を見てはいるけれど機構まで気にしたことはありません。リムドの小銃用のクリップを使った給弾機能を採用しているそうです。さすが南部博士。肩当ては把手を引っこ抜いて逆に付けると塹壕の上に小銃を突き出して撃てる便利機能付きなんだそうです。