地震で二度寝

2014年7月12日の明け方の地震は大きかった。

前日、空が赤かったような気がします。写真を残していないので単に記憶を書き換えたのかもしれません。前回、ちょっと大きめの地震のときは月が赤くて、そのときの写真は残っています。

普段とちょっと違い、その日に限ってしたことがあります。

ひとつはカメラのSDカードをパソコンからカメラにもどして置いたこと。地震のときにカメラを回したいのでカメラの準備をしていました。

ふたつめは、バッテリーの切れた使用頻度の低いコンデジを充電したこと。

三番めは寝る前に避難口の確認。外に出る経路に小型の扇風機がおいたのを横に避けました。出入り口に鍵をかけるか悩みましたが、揺れても鍵をはずす時間はあるだろうと判断し施錠して寝ました。すると、数時間後に地震が発生。

前兆現象ってほどではないにしても、福島沖ですと前震があれば私の住んでいる場所は揺れます。前日まで台風でしたので風に揺れていまして、前兆現象のなにかを感じ取ったというより不安感から地震対策をしたのかもしれません。ただ、七月の第2週は日本各地の浅い場所でちいかな地震が頻発し、北海道ほかいくつかの場所で深発の発震がありました。どこが来るかは分りませんが、大きめのがひとつ来るだろうと覚悟はしていました。

逃げようと思うほどに揺れました。早速一眼の電源をいれて、天井から吊した照明を撮影したものの、暗くてピントがあいません。レンズを外に向けて初めてピンぼけに気がつきました。発生時間が四時台で7月といえど薄暮のため屋内の動画はうまくゆかず。

活動をはじめるには早い時間なので二度寝を決め込みます。揺れた後に付けたラジオが、20分しかない津波到着時間を淡々とカウントダウンしていました。おっちょこちょいなサーファーが地震に気がつかず津波の中泳いでいるのではないかと夢想しているあいだに寝てしまいました。