アクションカメラ

Goproが人気。わざわざアクションカメラ新時代という特集なのでWBSをちらっと観てみたら、思っていたのと違う。

アクションカメラ 1988年8月号 酒井法子 工藤静香 畠田理恵
アクションカメラと行ったらこっちでしょう。まだクスリに手を出す前のまだアイドルのりぴーと、キムタクと出会う前の工藤静香と将棋の羽生名人の嫁になる前の畠田理恵がグラビアを飾っていたのが雑誌アクションカメラであって、ちいさい水に強いカメラはアクションカメラだけれど、アクションカメラは・・・(以下ループ)

次はヒーロー4だそうで。

リコーとソニーの両巨頭が作っても、デザインで負けてなぜか画質が悪くなるのでゴープロが独走しています。ゴープロを買うひとはそんなに非日常的な場面で撮影しているのでしょうか。私の日常を振り返ると、ゴープロが必要なのは自転車車載くらいです。そしてゴープロは結構良い値段。

日本製のアクションカムが作れません。壊れない小さいカメラが必要になる非日常を過ごす心の底からヒーローな人は絶対にカメラを作る家電メーカーに入らないのです。スキーもサーフィンもしないマジメでメカ好きの大人しい人が、電車で研究所に通って開発する限りゴープロに売り上げ台数で勝てるアクションカメラなんて作れるわけがありません。

スポーツといったらゴルフをようやくするかしないかの上司を納得させるための壮大な会議をしています。そして大量の書類と稟議書のサインを経てぼくの考えた理想のカメラができあがるころには、本家ゴープロは一足先に飛んで進んでしまうのです。これじゃあゴープロには勝てないんです。

コンセプトのお題が決まっていてそこに対する答えも決まっています。ゴープロは外観は箱で充分と考え、日本製はいろいろ工夫した凝った外観を良かれと思って仕込んできます。しかし、デザインは実はどうでもよくてむしろ画質をよくして欲しい、ゴープロに負けない広角にしてくれとユーザーは望んでいるのになぜか画質はいまひとつで画角が狭いままです。

どこをどうするとそうなるのか。

販売価格を決める会議をするときにアンケートを取るからです。販売価格を決めてそこから原価計算して作るから値段なりのものができあがります。ゴープロさんはそのあたりはあんまり考えていなくて、欲しいモノをつくったらこうなった方式でモノをつくって来るので、値段があとから付いてきます。

そしていつもいまひとつ味気ない国産カメラとばかりで欲しいものはゴープロだけに。テレビに出てきた60近いリコーの社長を納得させるには爺さん向けのプレゼンが必要で、そんなことをした時点で欲しくてカメラを作っているゴープロさんに負けてしまいます。ゴープロはだって最後に納得させる相手が爺さんじゃないもの。

ゴープロの会社の会議と、日本の会社の会議を観てみたい。