【パイプジョイント】
作例にならってパイプジョイントを使用。
ネタもとはこちら。yb2normalさんの方法をそのまま利用します。
Homemade Steadicam Costs About $24,990 Less Than The Real Thing – Steadicam – Gizmodo
ちなみに本家は609zを利用。この小径軸受は外径が22ミリ内径が8ミリとなります。小径軸受の外径22ミリが、VP16パイプの外径と同じ。そのためVP16のジョイントパイプに内径にぴったり合います。本家は16-25-50?くらいの組み合わせでしょうか。肉厚なのですべて継ぎ手だと思います。
自作ステディカムで250万円節約?!(動画あり) : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン), ガジェット情報満載ブログ
【作ってみよう!】
ここでの作例では、本家に比べて小型です。縮小コピーです。いざ作ろうと思ったときに買うべきパイプサイズが分からないと思うので、作った順にサイズをまとめていきます。エントリー内後半にパイプと継手サイズ一覧表をリンクしておきました。
ちなみに小径軸受サイズ一覧表はこちらになります。
ベアリング|日本精工(株)|価格・形式・仕様・資料請求|メカトロパーツ|自動省力化機器総合カタログ|メカトロネット
私はこのページ下部のサイズ表を印刷して机に張りました。
【VP13】
当サイトでは、一段下のサイズであるVP13のパイプを利用します。ベアリングも小型化し、ミニチュア玉軸受・小径玉軸受 606ZZを利用します。但しこのベアリング、ジョイントの内径18ミリに対して外径17ミリと小さくなるため、その差分は紙を巻いたり薄板を噛ませるなどの加工が必要です。うちでは包装紙を細く切ってテープでとめています。
実際には先に作ったジンバルからベアリングを2つ通した軸を取ってきて使う予定です。外観は本家DIY Steadicam, Glidecamと変わると思います。
オリジナルより小さくしたのはそれほど意味はありません。日本製のコンパクトカメラはスチール用も動画用とも小型軽量化しています。本家のようにハンディカムを乗せないなら一段下の規格で十分だろうと予測しての選択です。
また、「携帯性」を考えたとき小さいほど有利です。カメラが小さくても自作安定装置が大きいと、持ち歩かず撮影する機会が失われます。カメラ本体と安定装置の両方持っても気にならない重さとサイズを目指します。目安としては週刊紙を丸めたくらいの大きさで、重さは500グラム以下に収めたい。
【塩ビパイプ】
材料は塩ビを使います。
全部塩ビにすると重いので、可動部のみ採用へ。
ほかは木を予定。
【3つのジョイント】
作例の解説です。
3種類のジョイントを切りました。
一番小さいのからVP13,VP25,VU40(VP40可)です。
13はパイプカッターでカット。
25と40はのこぎりで切ります。
25は割った竹を巻いて、万力に挟んで回しながら切りました。
40の方は万力にはさんだ棒にパイプを通し回しながら切りました。
後者の方が楽。
カットした後、コンクリのタタキにすりつけて簡単にバリ取りをします。
適時カッターで削って平らにし、木工用粗めヤスリから紙ヤスリで仕上げます。
使用するボルトの長さは適時変更します。
仮組みしておよその長さを確かめてはいますが、現物あわせでどうなるか。
【ネジの長さ】
10ミリと12ミリを準備しておきました。
どちらもM6で同じ直径。 (追記 実は太い。現在はM3.5のネジを使用しています)
長さだけ違います。
内側に来るネジはネジ頭が当たりそう。
だめならおなじネジ脚長を持つプラス(フィリップス)のネジと交換すれば頭は当たらなくなるでしょう。
【塩化ビニールパイプについて】
取り付ける相手は肉厚のVP管です。
VPは水道管、VUは配水管です。
配水管の方が肉薄です。
より直径のおおきな工作をするときはVU管のほうが軽くて安価です。
塩化ビニールパイプは直径がおよそ10ミリ刻みです。
細い管は13-16-20-25-30・・・・と各種あります。
他にこの継ぎ手があるので、直径の種類はもうすこし沢山あります。
40ミリ以上になると、VP管とVU管が各種あるので、より適切なサイズが使えます。
【現物合わせ】
カット済みの物を合わせてみました。思ったように組めそうで。外から2番目のパイプはやや細すぎて、隙間が狭かったようです。ここは本家も薄ナットを利用して接触を回避しているようです。
【番外編】
外のリングを大きくする場合なら。一番外側のパイプ継手を大きくすれば接触が避けられます。使うならVP50でしょう。継ぎ手ではなくパイプ自体でも良さそうです。以下あくまで参考ですが、パイプの規格表を参照のこと。技術資料 硬質塩ビ管 VP管の寸法
パイプの内外径一覧。TS継手・HI継手寸法及び品質規格
継手の外寸です。VP25の外径・・・継手の内径は32ミリです。プラス6ミリくらいありますので、実質38ミリ。実測39ミリでした。VP40の継手内径が48ですから、余裕がありません。VP50ですと60ミリとなり余裕ができますがその分ネジを長くせねばなりません。
うちはネジの頭を削ってでも小さく作ります。ネジの先端は一段落としてラッピングします。ラッピングとは表面がつるつるになるまで磨くこと。
ネジは買うたびに混乱しないよう「M6」を使うことにしました。ネジはそのままですと実質5.8ミリ。そこからネジの分を削り取って5.5ミリくらいの丸棒にしたいと考えています。軸は小さい方が抵抗が小さ異だろうと期待しての加工です。あまり意味はないかもしれませんが、このへんは丁寧に作ります。
【あれから】
coza4 diary » ブログアーカイブ » 水道管で作る自作グライドカム
2010/12/10 現在の作例はこちらになります。