効率的な世の中

ようやく気分は通常営業にもどりました。遠くで汽笛がきこえます。水戸駅にSLが来ています。毎回、音だけ聞いて姿をみたことがありません。昨年でしょうか、ためしに見に行くととっくに走り去ったあとでその勇士をみるとこはついぞありませんでした。

水郡線を来月初旬に走るそうです。現在は試運転で昼頃音がしますのでなかなか見に行くことができません。写真に撮ってもよいのですが、電車の写真を撮る趣味がありません。まだディーゼル機関車のほうが。車輪の連結がクランクで、大きな車輪と小さな車輪を単一のアームで連動させています。外内径が違う鉄輪をあの方法でつなげると、どこかで回転数があわなくなって動力ロスが生まれるのではないかと心配になります。

心配しつつ、そういえば昔読んだ本によると蒸気機関車のエネルギー変換効率は1割で、そのほとんどが熱に消えてしまうそうです。ディーゼル、電車はもうすこし変換効率は良いのですが、それでも8割にはなりません。もっと効率の良い移動方法はなかったのでしょうか。効率だけでいうと自動車は非効率で、いちばん良いのは自転車。しかし、自転車では産業発展はおぼつかない。江戸時代の東京のように水路を使ってモノの運搬をしたほうが効率はよいのではないか。

それより、今非効率なのは宅配便の最配達の手間で、あれもどこかに預かり所を作って効率よく手渡ししないと運ぶ側の人間ばかりが消耗してしまいます。

人と物の移動はなくならないでしょう。しかし、頻度は減るはず。

都内に行くといつも不思議なのはエスカレーターの右をあけるルール。左右対称に作っているのだから片側だけに乗るんじゃないとおもうのです。そんなに早く上に上りたいのならば、倍速のエスカレーターをつくればよいのです。倍速ですと結構早い。それとインドの電車をみたら駅では停車せず、動きつつ客が乗り降りしていました。ストップアンドゴーでエネルギーをとられますので、日本も環状線はあの止らない方式を採用してはいかがでしょう。私は鈍いので乗れる気がしませんが、意識の高いエリートはきっと乗れるはず。