本の厚みを半分にする方法

良く読む本の厚みを半分にしました。背表紙を白またはクリーム色の接着材で止めてある本について有効です。アイロンで熱を与えて溶かして剥がす方法もありますが、熱コントロールが難しい。私は引っぺがす手法で本の厚みを半減しています。

マニュアルのたぐいで、そのままですと重くて不便。どうせ後半は内容が陳腐化しているし、古本でいつでも手に入る本にかぎり改造します。製本やさんが知ったら泣くかも。

本を半分にしたいところを開いて、背を割ます。割ったところから接着材ごと紙のタバを背表紙から引きはがします。いくつか折った紙のまとまりがあるので、本の内容よりそのまとまりを優先します。きりの良いところで割りましょう。

割ったのち不要なページのまとめて引きはがします。本を大事にする人にはとくに最初の抵抗感がありますが、要らない分はシワが残るほどにぐしゃっとつかみ無理やり握ります。少しずつチカラ接着材ごと背の裏側から本の半分を引き剥がすのがコツです。

ナイフではんぶに切ってしまった方が簡単ですが、私はわざと背表紙はそのまま残すことにしています。裏表紙内側の遊び紙と数枚を残して取り除きましたら、背表紙の裏側に紙をのりづけして形を整えます。同時に背表紙の外側にも当て紙を一枚、できればコート紙など強めの紙を貼りましていままで本の背だった部分を背拍子側に折ります。

背の分だけ裏表紙が長くなりますので、長くなった分はハサミで断裁して整えます。いくつかの補修を施したのち、いままで付いていた表紙を付けます。本体が変形した分表紙も後ろ半分伸びますので裏表紙の折り返しの折り目を移動して、あらたに折り直します。

全体が整ったら表紙を糊付して完成です。300ページが150ページになりました。寝転がって本を読むとき10グラムでも軽い方が楽です。あと重要部分しか残っていないので余計なところを読まずに済みます。今回で2冊目です。滅多にやりませんが、ネット関連の本って古びるのが早く、タマ数もおおいので良心はとがめません。

厚いほうが高い値が付くだろうと要らないこともくっついてくるので今後も本の種類によってはこの加工をするかもしれません。