いまのドラマはシナリオをケチり過ぎるので筋がわからないものが多くあります。
原作があってもそのまま作ると原作者の手柄になるので映画になると味付けを変えがちです。変った味がおいしいかどうか別にして、味を変えることが調理人の手柄になるように、原作改変筋の入替えはシナリオライターの手柄となります。
マンガの原作があるときはマンガのコマワリのまま実写をつくります。たとえばお金を使いたくないテレビの人にも、画面割りとシナリオつきのマンガを使えば映画が作れます。だいたいは映画のつもりでつくったのに映画にならないことがおおく、原作が小説なら画面を作れないのでできあがった映画は安いテレビドラマと区別が付きません。
日活東映東宝が高度経済成長直前の世間の心をわしづかみにしたときは、江戸城のセットを組んでました。なんでも図面を秘匿していたひとがいたらしい。ときどき戦艦大和の図面がどこかからでてくることに似ています。巨大構造物は関わる人物が多いので、試案から決定稿までの図面が結構な数どこかに仕舞うほどにあるのです。
BBC製作のドラマ「マスケティアーズ」こと三銃士は、主人公たちがみんなおそろいの戦争服を身につけて、ヒゲヅラ。しばらく誰が誰なのかわかりません。
アニメ版の三銃士のように、体調がヒゲで神谷明、アラミスが男装の麗人、ポルトスが太めで緑の服、ダルタニアンが青、キャラクターデザインはモンキーパンチ先生です。アニメは子供向けのなので誰が誰なのか分かるように作ります。実写ドラマは大人向けなので、同じ服、ヒゲズラでも許されるのです。
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アニメ三銃士OP – YouTube
新・三銃士 OP – Video Dailymotion
三谷幸喜の人形劇伴。全然記憶にありません。最近のもの。
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声も似たような音で、区別が付きにくい。
おなじ洋ドラマでも、特攻野郎Aチームのように輸入用に登場人物の名前を変えて分かりやすくする工夫が通じない時代です。あのころはバラカスをコング、マードックをクレージーモンキーにうまく改変して分かりやすかった。
いまはもう変なことをするとBBCに怒られるので直訳です。直訳がよいのか、日本版で改編されるのがよいのか悩むところです。わたしは特攻野郎Aチームにならい、日本語版が原作と多少離れてもよいと考えています。ただし、面白句鳴る場合に限ります。
三銃士はアニメ版がよかったので、ちゃんと実写で作られもあまりうれしくない。みんなヒゲでだれなのかわかりません。銃士が今をときめく新世代の若手男性声優ばかり。自然な演技といえばきこえがよくなりますがみな同じに聞えます。きっとドラマに興味が薄いからです。
2. 翻訳されたフランス文学 | 近代日本とフランス―憧れ、出会い、交流
本は直訳した原作に忠実な訳が現在では主流でもっぱら簡単に手に入ります。私が読んだのはルビをふった少年向けのジュブナイル版でした。今また読みたいのですこし古い本を探すことにします。
ダルタニャン物語 1 友を選ばば三銃士 (講談社文庫 て 3-6)
この時代がちょうどよい。戦前のは手に入らないか、あっても高い。古本屋で終戦直後の講談本を読んだらふつうに読めますので、あったら買ってみようと思います。