報道の程度とファシズム

もう1箇所、大地震が起きたら国家が破綻するかもしれない。

東京電力の事故で政府への信用は落ちた上に、熊本で大地震が起きました。いまのところ政府への不満は少なく見えますが、避難している肥後の人は憤懣やるかたなく過ごされているでしょう。

メディアのコントロールが出来ているようですが、マスメディアの影響力が相対的に低下したため、取材者のお行儀の悪さがSNSを通じて露見します。私もまれに取材現場に遭遇しますが、彼らの能力の無さはなかなかのものです。取材能力が薄い。

取材は人間を観察せねばなりませんが、マスメディアの方々におかれましては人間を見る眼を失っています。昨日の三菱自動車の会見はYoutubeで生中継されていました。生中継用の動画カメラの前にずっと居座るカメラマンがいて、もうあの人たちには後ろに眼がないことがわかりました。

熊本地震で堤防にひび割れ多数 大雨で決壊のおそれも (朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース
近所を流れる国が管理する一級河川は、左岸の堤防を新築中に巨大地震に遭い台形のぼぼ底部以外を残して崩れてしまいました。復旧は台形の上部をショベルカーで掘り返して固め直すことで割れを取り除きました。

その3キロ上流では、堤防なのに橋のたもとで水が湧きました。橋の取り付け部分が一番高くなるはずですが、単純に土だけで盛った堤防は内部がひび割れ、理屈が分かりませんが下から浸透圧で水が吹き上がったのです。吹き上がった水はアスファルトにふさがれて逃げ場を失い、車止めを差す穴から沸いてでました。あれは雨が溜まったのではなく下から沸いたものです。さすがにその場所は改修工事もなくそのままです。

崩れた堤防の下流側はもともと堤防が低く急遽土嚢を積んでいました。ドラム缶より二回り大きい布製のバッグに土を入れて固めて浸水しそうな場所に数十個並べていました。幸いその年はそこまで水位は上がらず無事でした。

茨城の他の場所ではもっといろいろありまして、別な川では堤防が切れて中の田んぼが痛みました。堤防のかさ上げ工事がおわり、サイクリングコースからの眺めが悪くなるのと引き替えにコンクリ製の堤防が繋がりました。あのときは排水が間に合わず国土交通省のポンプ車がやってきてものすごい音を立てながら田んぼの水を掻き出していました。のちに茨城県南部の集中豪雨のときは、その強力ポンプ車が何台もならんで、一体どこに隠していたのやら。

「報道ヘリは叩き落として良いって法律作ろう?」 被災地取材への批判とドローン活用への期待度 (J-CASTニュース) – Yahoo!ニュース

estabilizada Flight Head con montura
ヘリコプターのマウントです。ジャイロを使うのが一般的です。警察のヘリも機体の横に一抱えもあるカメラの入ったボールを付けて飛んでいます。

電気式の制御が進化して、防振ワイヤーで機体の振動を免震し、電動ジンバルの理屈で安定させてます。ジャイロを3方向に使うマウントに比べてバッテリー重量と回転による振動が軽減されヘリコプターのスキット部分にクランプで取り付けてます。可搬性がよい。

話が明後日の方に飛んでしまいました。

戦前のファシズムはその後ろに貧乏があり、昭和恐慌があり、昭和恐慌のうしろには関東大震災が控えています。鈴木商店の破綻が昭和恐慌の原因と言われていますが、遠因はメディアによるパニック誘発ととる説もあります。

鈴木商店 – Wikipedia