3年間時限式自転車

どこかに出かけようかと思ったけれど、午後から曇ったので家で読書。

遠いスーパーマーケットで買い出しをしました。

お店に並んでいる自転車はどれも使い込まれた好ましいモデルばかり。荷造りのゴムバンドすら、選び抜かれた国産品だ。地域の年齢構成や、私が動いている時間帯が原因で年金生活の方々が集ってくるからなのか、国産の婦人用自転車ばかり。外装が錆びても内部の金属が高級で、チェーンカバーが全体を覆っているため、給油すらせずに二十年くらい使える。

これが新興スーパーマーケットでは電動アシスト率が増え、世帯が若いからなのか買物に不便なシティサイクルの率が増え、そして自動車での来店率が上がります。新興スーパーに合わせて若者が増えると中国製の妙なフレームが増えます。

ふつうの自転車屋で自転車う習慣がある人と、とにかく安い自転車が欲しい人。両者は住む地域すら違ってしまいます。

国産なら錆てなお健在ですが、中国の安いモデルはたとえば高校生が通学で使う3年間ギリギリもつように作ってあるのではないかと疑うくらいもちません。新品のときは差が付かなくても、ちいさい部品の痛みが進むときに安物のほうが先に乗れなくなります。接合部分に強度の余裕がないからか、細いパイプを補強に入れることがよくあります。

生産を考えたとき部品点数を減らして力学の上で正しく作るものなのに、目の前に止まっている安いフレームは太いパイプの上に乗り降りで引っかかるだろう細い曲げパイプを配置して、塗料も調合できないから赤なら赤でバンと塗ってきますから日中の区別が尽きます。

アルミフレームも作れるようになって、それなりの形をした物を見かけるのですが、どうにも野暮ったい。数年前は安価な折り畳み自転車が大量に入ってましたけれど、いまは普通サイズの中国製自転車を見かけます。

商社がフレームを輸入して国内で組立てているのか、大型量販店が大量に買ってくるのか。水戸にも「あさひ」が出来ましたし、となりの勝田駅東口のほうは自転車店の出店ラッシュがひどくて、ああいう場所に買いに行くと、べつに日本製じゃなくてもと思うのかもしれません。

中学校の自転車には厳密なレギュレーションがあり、変速機を付けないとか、フレームはママチャリ一辺倒であるとか、規制が厳しくなっています。

中学は近所でも高校は遠くなりますから、自転車を買い直さねばなりません。そのときはママチャリ風フレームに変速機がついた安いヤツが必要となります。そして高校3年間のれれば充分と考えるので「3年保つフレーム」がここでも必要になります。