さよならレンズのおじさん

最新レンズは高画素化に合わせて隅々まできっちり写ります。

コンデジの素子が裏面照射になったから、そうなるのかなと思いました。

でもそれはレンズが原因ではないか。

イメージセンシング事業部のオジサンの誰かが偉くなったのかなと、wikiをみてました。

手元にキヤノンのレンズのカタログムックが3冊あり巻末に座談会式のインタビューも。ちょっと上の世代はもう現場にいないぞ。

キヤノンはフルサイズ用のEF、APS-C用のEF-Sレンズがあります。
わたしはEF-Sと相性が悪く、シグマにしてみたり試行錯誤を繰り返してきました。

EFとEF-Sは作っている人が違うみたい。

わたしの目は古いのです。

さらに2007年に何か研究開発の部門で起きたらしく、コンデジの上位機種はマイナーチェンジが休止に。どうも2007年あたりで新企画RFの開発が始まって人員がそちらに取られたみたいです。正確なことはわかりませんけれど、理由としてはRFかなあ。もっとおおきな会社としての方針転換でもあるのかもしれないけれど、およそキヤノンに関して調べてみると2007年に何かがあります。

そこで、2007年よりも古いキヤノンのコンデジとレンズを増やしてみました。

先日もう2万円以上のレンズは買わないと誓ったのに。

カビていれば安いのです。やすさは正義。そして短焦点レンズなら構造が簡単なので掃除ができます。1993年発売のふるーいレンズは構造が簡素で組みやすかったです。ダブルガウスの内側に汚れがありました。拭き残しは出ますが、あっさり清掃。細いドライバー一本で組み直しました。ネジが余らなかったので完成。

撮影してみますと、ボデーが古いところに古いレンズを載せたら妙にしっくりして、やはり、こう、最新のレンズとボディではない感じがします。

最新ののぺっとした描写とちがい、空気遠近法でやわらかく遠景がボケ、周辺減光もあります。たぶんレンズの中心以外の輪郭線はすこし甘いのではないかなと。フィルム時代のレンズです。味付けはたぶん、EF-S以前のオジサン。

最新カメラは写りすぎるのかもしれません。

もう退職されてるのかも。またはわたしが買えないRFフルサイズミラーレスレンズをきっと作ってらっしゃるはず。