オリンピック柔道の疑惑


ロンドンオリンピックのときは競技時間が日本の夜にあわせた柔道の中継をよく見てました。日本の女子選手は襟の取り合いを避けて執拗に一本を狙いに行きますが、序盤でちいさな有効を取られて負けてます。柔道の国際化を言われて久しいのに、対策を立てずにいた日本選手に潔さより歯がゆさを感じていた人はすくなくないでしょう。

女子柔道の暴行事件が露見した今、ロンドン五輪の女子柔道を思い出すとひとつの疑念が生まれます。

日本の女子柔道選手は勝てたのに勝てなかったという仮説です。

世界の変化に対応できないおじいさまは仰います。日本柔道は一本を取ってしかるべし

この戦術で無理矢理戦わされて全敗した戦術ミスだったのではないでしょうか。有効狙いなどという姑息な戦術を取るとあとでコーチに殴られるのでできません。そう思うといろいろなことが腑に落ちてゆきます。仮に、殴られても罵られてもメダルが取れていたなら連判状を持って柔道の殿様に刃向かうことはなかったでしょう。

上層部の意向通りに戦ったのに勝てなかったことが不満の最たるもので、暴言や暴行は二の次なのではないでしょうか。

毎日JP私には女子柔道が恵まれない時期から取り組んできた自負がある。殴らなくては強くならないなんて、ふざけるなと思いました。女子選手がこんなふうに扱われるのが許せませんでした。16年リオデジャネイロ五輪に向けた新体制の人選の時期であり、園田監督の交代を訴えました。でも幹部の回答は「園田には情熱がある、指導力がある」。そのまま全柔連は11月5日に園田監督続投を発表しました。

暴力は情熱。服従は指導力。