重心調整装置を作る

最初のうちは製品版の真似をしようと四苦八苦しました。アルミの削り出しを使えるわけもなく同じ方法では出来ません。結果ひどく簡単な方法に行き着きました。カメラの位置を微妙に動かして重心をとることとしました。カメラを載せる台に長穴(バカ穴、スリット)をあけてカメラを自由に移動出来るようにします。アルミ板に6.2ミリ幅のカメラネジが入る幅の隙間を作ります。

長穴を横に作った場合、別途前後に調整する機能をスタビライザーのどこかに作ることになります。私は同一平面上に縦横の穴を開けて本体との固定で前後、カメラの取り付けネジで左右を調整できるようにしています。弓の中央部分に開けた穴に釣りのオモリやM10以上の大きな座金を重ねて取り付けます。釣りの重りは俵型とか小判型という中通しオモリを使います。オモリを取り付ける穴を重心ではなくわざとずらした場所に開けひねると重心が変わようにします。捻ることで左右のバランスがとれます。

座金を使う場合は内径の大きいものを使います。ボルトをM6とするなら直径38ミリのコインみたいな座金があります。ドーナツ状の5/8インチ直径38ミリの座金を数枚重ね上底下底をM6直径38ミリの大きな座金で蓋をします。上底下底のフタとなる座金は少し小さい24ミリくらいでも十分使えます。ドーナッツ型の座金はある程度左右に自由に動くので左右のバランスが調整できます。これはWSCLATERさんのアイディアを拝借しました。

カメラの重心を本体の重心と一致させることが第一です。次にアーム中央の重りで微調整します。前後とピッチング方向の調整は中オモリの増減で行います。カメラステージに前後の長穴を開けておくと出先で調整するとき簡単です。とにかく3方向に微調整できる構造を設計段階で備えておくことが大切です。




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